旅と風景、ときどき列車

列車や鉄道遺構、城跡、乗り物、街歩き、グルメ、エンタメなど、心に残った風景や記憶をゆるやかに綴っています。

022.ー海外の鉄道

【中国鉄道の同人誌】大陸百鬼夜行2 中国寝台列車の世界 私が海外鉄道に興味を持つ理由

2026年2月末、東京神保町の書泉グランデに立ち寄りました。鉄道書の品揃えで知られる店で、鉄道好きにとっては一度は訪れてみたい場所です。フロアに並ぶ本の量は圧倒的で、国鉄・JRから私鉄、廃線記録、模型、DVD、時刻表まで、鉄道に関するものがとにかく…

【フランス】「ル・トラン・ブルー」乗車記(1989年1月) ワゴン・リの寝台車で知った昭和の終焉

日本の「ブルートレイン」という愛称のルーツが、フランスにあることをご存知でしょうか。 その名は「ル・トラン・ブルー(Le Train Bleu=青列車)」。かつてパリと地中海を結び、ヨーロッパの富裕層に愛された伝説の豪華列車の系譜です。 1989年1月、私は…

【上海〜北京】世界最速350km/h「復興号」に乗車 高速線が並走する中国高速鉄道のスケール感(2019年10月の記録)

2019年10月。 この2か月後にCOVID-19(新型コロナ)が世界で猛威を振い、世界が大きく変わることなど想像もしていなかった、最後の時期ともいえる頃、私は海外旅行で中国を訪れていました。 旅の目的はいくつかあり、鉄道に関するテーマが3つ、飛行機に関す…

満鉄の特急「あじあ号」を牽いた蒸気機関車パシナを訪ねて 瀋陽鉄路陳列館を訪ねて(2019年10月の記録)

2019年10月29日。北京からの寝台列車で瀋陽を訪ねた目的はただひとつ。瀋陽市の郊外にある「瀋陽鉄路陳列館」を訪ねることでした。 ここには、かつて満州国を走った特急「あじあ号」を牽引した蒸気機関車「パシナ」が静かに保存されています。満鉄の誇りとし…

北京〜瀋陽を結ぶ寝台列車の旅 高級軟臥に乗って大陸を北へ(2019年10月の記録)

2019年10月18日。北京駅22時33分発の瀋陽北行き夜行列車「K53号」に乗りました。日本ではすでに姿を消した「機関車牽引の長編成列車」が、いまも現役で走る中国。その中でも特別な車両「高級軟臥」に乗り、北京から満洲の中心・瀋陽まで約9時間の旅です。 こ…

台湾新幹線に20年ぶりの新型車両「N700ST」登場へ

台湾高鉄が新型車両「N700ST」を発表 2025年8月20日、台湾高速鉄路公司は新世代車両の正式名称を 「N700ST」 と発表しました。「T」はTaiwanを意味し、初代「700T」の精神を継承しつつ、最新技術を取り入れた車両です。白を基調とした車体にオレンジと黒のラ…

【初代スペーシア、台湾へ渡る】日光詣の先頭車、台北駅前で展示決定

台北駅に展示された東武スペーシア(日光詣)のイメージ 2025年7月10日、東武鉄道から驚きのプレスリリースが飛び込んできました。なんと、あの「スペーシア」の先頭車が台湾・台北駅前で展示されるというのです。 発表によると、東武鉄道と台鉄(台湾鉄路股…

1988年のヨーロッパ鉄道旅行とトーマスクック時刻表──昭和最後の冬を駆けた赤い一冊《AI嬢ミナと語る 018》

いつも本棚に静かに眠っている、一冊の赤い時刻表。それは1988年、ヨーロッパを旅したときに現地ロンドンで買った、トーマスクックの鉄道時刻表です。 時々取り出して、ページをめくるたびに思い出すのは、夜行列車の揺れ、知らない国のホームの風、そして昭…

インドネシアで再会した有楽町線7000系と“第二の人生”の理由《AI嬢ミナと語る 013》

2013年、仕事で訪れたインドネシアの首都ジャカルタ。 少しだけ時間ができた午後、ホテルの部屋でスマホの地図を眺めていると、すぐ近くをKRLジャボタベックの路線が走っていることに気づいた。 「あの路線には、日本の電車が走っている! 折角ジャカルタに…

オレンジ色のTGVに出会った日 18歳の海外一人旅《AI嬢ミナと語る 012》

初めての海外旅行だった。しかも、一人旅。1988年11月、18歳。ユーレイルユースパスを使って、2か月間ヨーロッパをめぐった。フランスを訪れた理由のひとつは、TGVに乗ること。長いあいだ世界一だった新幹線のスピードを抜いた存在として、ずっと気になって…