
2025年10月24日(金)北海道へ日帰り出張した日の午後。
まだ現地での業務の途中、15時前にJALアプリから「ご搭乗予定便の遅延見込み」という通知が届きました。
夜のJAL528便 新千歳→羽田行き(定刻21:15発→22:55着)。
最初は「30分ほどの遅れ」との案内で、羽田到着は23:25になる予定でした。
それなら何とか23:35発の吉祥寺行きの最終バスにギリギリ間に合いそうだと判断していました。
しかしこのあと、事態は少しずつ動いていきます。
結果的に私は、JALの“出発地での宿泊補償という、これまで知らなかった制度に助けられることになりました。

<遅延確定と、前後便の空席なし>
30分の遅れが確定した時点で、本来は変更不可の運賃でも前後の便へ振替が可能になります。
ところが、当日の他便はすでに満席。翌日も16時以降しか空席がありません。
この時点で、私は二つの選択肢の間で迷っていました。
このまま遅延覚悟で羽田に向かい、着いてからどうにか帰る方法を探すか。
それとも、思い切って翌日の便に変更し、札幌にもう一泊するか。
どう判断すべきか悩みつつ、新千歳空港には到着していたものの、チェックインは見送っていました。

<折り返し便の動きから見えた“兆し”>
このJAL528便は、羽田発JAL527便(18:40発)の折り返し運航。
その動きを確認すると、19:40になってもまだ出発していない。
このままでは遅延がさらに拡大しそうだと感じ、19時50分の時点で新千歳のJALカウンターへ向かいました。
スタッフの方は状況を確認したうえで、
「このままだと羽田到着はおそらく0時過ぎになると思われます」と説明。
さらに、翌日の便も16時以降しか空席がないことを申し訳なさそうに案内されました。
それはそれで仕方のないこと。翌日は土曜日で急ぎ帰る必要もなかったため、16時の便に変更してもらいました。
その際、変更内容が記載された用紙を受け取り、
「明日、改めてカウンターにお越しいただき、搭乗手続きをお願いします」との案内を受けました。
その後、「こちらでご宿泊されるのですよね?」との確認とともに、
1万5千円までの立替宿泊費精算のご案内をいただきました。

<出発地での宿泊補償 ― 知らなかった制度>
JALが宿泊費を補償してくれる制度があることは知っていましたが、
それは“到着地で足止めになった場合”だけだと思っていました。
まさか出発地での宿泊にも適用されるとは、正直意外でした。
今回は、羽田到着が0時を過ぎることが新千歳出発前に明らかになったため、
特例として対応いただいたものと思います。
もし到着が23時半頃であれば、まだモノレールや京急で都心へ移動できると判断され、
宿泊補償の対象にはならなかった可能性が高いでしょう。

<苫小牧で迎えた静かな夜>
翌日は9時半からWEB会議があったため、チェックアウトが11時のホテルを探すことに。
検索してみると、何度も利用している苫小牧のドーミーインが空室でヒット。
素泊まり12,500円で、JALの保証額内にも収まりました。
今週は2度もサウナ泊をするほど多忙だったこともあり、
思いがけず、心も身体も休ませる一夜となりました。

<宿泊費申請の手続き>
「立替宿泊費精算のご案内」にはQRコードが印字されており、
スマホで読み込むと申請フォームにアクセスできます。
ここで、搭乗日・搭乗便・宿泊先情報などを入力して申請します。
入力項目の中には「航空券番号」もありましたが、これが少々手強い。
JALアプリの予約画面にはどこにも表示されておらず、
領収書を発行しないと番号が分からないという仕様。
さらに、名前は「半角カタカナ」で入力する必要があり、
スマホでどうやって半角に切り替えるのか少し戸惑いました。
加えて、立替えた宿泊費の振込口座番号も登録する必要があります。
やや不親切な部分もありましたが、すべての入力を終えると受付番号が発行され、
その番号を「立替宿泊費精算のご案内」用紙と封筒に記入し、
領収書を同封して郵送する仕組みになっています。
<意外な展開 ― 現金での支払い>
私の場合は、翌朝の振替便に搭乗する際、JALのカウンターでこの書類と領収書を提出しました。
するとなんと、その場で現金にて宿泊費を精算していただけました。
書類上は「郵送」となっていましたが、
状況によっては現場対応で処理してもらえることもあるようです。
非常に柔軟で、利用者に寄り添った対応だと感じました。

<旅の学びとして>
今回あらためて感じたのは、
「遅延が見込まれるときこそ、状況を見極めて最適な判断をすることの大切さ」。
最初の遅延案内では「30分遅れ」でしたが、折り返し便(JAL527)の動きを確認する中で、このままでは深夜到着になるという見通しを立て、出発前に決断できたのは結果的に正解でした。
そして、JALのスタッフがその状況を丁寧に説明し、柔軟な対応で支えてくださったことにも感謝しています。
JAL国内線の遅延で出発地の宿泊補償が適用された実例。
結果的には予定外の一泊となりましたが、疲れた身体を癒やす“旅の余白”をもらったような時間でした。