旅と風景、ときどき列車

列車、鉄道遺構、城跡、飛行機、そして旅先の風景をゆるやかに記録しています。

サンライズエクスプレス、出張の記憶とビジネス需要

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今日は夕方から川崎駅近くの「快活クラブ」というワーキングスペース(いわゆるネットカフェ寄りの空間)で、4時間ほど残務を片付けました。

職場に戻る移動時間がもったいなく、ドリンクバー付きで910円(ポイントを330円分利用)という利用料金は驚くほど手頃で、静かで、しかも誰からも声をかけられない集中できる環境に、時々有り難く利用させてもらってます。

すべて終えて東京に戻ると、ちょうどホームにサンライズエクスプレスが停まっていました。

週末の夜なので、きっと満席なのでしょう。 外から見える車内には、これから旅立つ人たちが静かに出発の時を待っていました。

サンライズには、これまでに5〜6回ほど乗ったことがあります。

どれも出張に絡めた利用で、会食を終えたあとに乗り込み、寝台で休みながら移動。 翌朝は車内のシャワーを浴びて、そのまま仕事へ向かう。まさに“走るビジネスホテル”でした。

便利で効率的、そして少し贅沢な出張スタイルです。

思い返せば、かつては東京と北東北を結んでいた「はくつる」や、北海道へ渡っていた「北斗星」も、私にとっては“仕事の足”でもありました。

夜行列車というと旅情の象徴のように語られますが、実際には「移動時間を睡眠や準備に使う」という ビジネス利用の需要も確かにあったと思います。

夜行列車が少なくなった今でも、「夜のうちに移動して、翌朝から行動したい」というニーズは決して消えていないと思います。

仕事帰りにたまたま出会ったサンライズエクスプレス。 それは単なる偶然ではなく、かつての自分の働き方や、“時間を有効に使うための工夫”を静かに思い出させてくれる時間でした。